今日は夜勤明けです
患者さんとのささいな会話の中で感じたことや気づいたことがあったので
書き残したいと思います
患者さんの一言で救われた
わたしが勤務している病棟は、整形外科の術前・術後や救急外来を経由して入院になった
肺炎、腎盂腎炎、インフルエンザ、コロナ、マイコプラズマ肺炎、心不全やCOPDの急性増悪など
疾患もさまざまです
いわゆる急性期病棟のため、患者さんの入れ替わりが激しく多忙を極めています
限られた時間内であれも、これもの多重業務や認知症患者さんの転倒予防・・・
「心に余裕をもって看護できてますか?」と聞かれると、はい!と答えられない現状です
🌷患者さんとの小さな会話
前置きが長くなりましたが
膝の手術後で入院している70歳代女性の患者さんとこんなやりとりがありました
夕方の検温で訪室した際に、PC台の上に私物の水筒を乗せていたのですが、
Aさん
「その水筒の色、とても素敵ね!どこで買ったの?」
わたし
「ありがとうございます
めずらしい色が気に入って、京都に行ったときに
“アコメヤ”というお店で買いました」
Aさん
「くすみピンクがほんと素敵!
わたしも欲しいわ」
わたし
「そう言っていただけてうれしいです
水筒をほめてもらって、ありがとうございます」
たった一言の会話ですが、気持ちがふっと明るくなりました
忙しく働いていた自分がその一言で立ち止まれたんです
言葉がもたらす色んな作用
今回の体験を単なるエピソードで終わらせるにはもったいないなぁと思ったので
もう少し深堀してみました
言葉は、脳と体を直接動かす
人の脳は、言葉を“出来事”として処理します
「すてき」「ありがとう」「助かります」と言われると、
脳は「自分は価値がある」「安全だ」と判断し、
セロトニンやオキシトシンといった安心のホルモンが分泌されます
具体的には、緊張がゆるみ 表情がやわらぎ 人に優しくなれる
みーこ病室で交わされる一言が、実際に自律神経を整えているのです
言葉は「自分の存在」を確認させる
人は、見てもらえている・気づいてもらえていると感じたときに安心します
「その水筒の色、すてきね」
と言われた瞬間、
- 持ち物を
- 選んだ自分を
- そこにいる“あなた”を
丸ごと肯定されました
これは、「私はここにいていい」という感覚を生みます
言葉は、記憶より深く残る
不思議ですが、人は
・誰に
・どんなトーンで
・どんな言葉を言われたか
を、映像より長く覚えています
患者さんのその一言が、今日一日だけでなく
わたしの中に “ やさしい余韻 ” として残りました
看護の現場では、言葉は “ 薬 ” になる
看護師の言葉は、
- 痛みの感じ方
- 不安の大きさ
- 回復への意欲
にまで影響します
そして逆に、患者さんの言葉も
看護師の心を支える薬になります



Aさんの一言は、ちゃんとした “ ケア ” の瞬間でした










