今日はふらりと奈良へ「鹿の角きり」を見に行ってきました
春日大社の参道沿いに会場があり、奈良公園の鹿を眺めつつ若草山へ
古都の秋を満喫する一日でした
この記事が奈良観光の参考になれば幸いです
🦌 起源と歴史的背景
鹿の角きりは、江戸時代(1684年頃) に始まったと伝えられています
当時、奈良公園周辺に生息する雄鹿は、発情期になると気性が荒くなり、人や他の鹿に角でケガを負わせる事故が起きていました
このため、春日大社の神職が中心となって、毎年秋に雄鹿の角を切る儀式を始めたのが起源です
⛩️ 春日大社と神鹿の関係
奈良公園の鹿は、春日大社の神の使い(神鹿・しんろく)として古くから大切にされてきました
春日大社の祭神・武甕槌命(たけみかづちのみこと)が白い鹿に乗って奈良に降臨したという伝承から、鹿は神聖な動物とされています
みーこ角きりも「駆除」ではなく、神の使いである鹿と人間が安全に共存するための神事なのですね
奈良の「鹿の角きり」は、国の無形民俗文化財に指定されています
儀式の流れと感想
角を切ること自体も神事として扱われ、最初に神前でお祓いと奉告祭が行われます
勢子(せこ)と呼ばれる白装束の人々が赤旗を使って鹿を追い込み、縄で捕まえ、神官の合図で角を切り落とします
一回目が11時45分~なのですが、9時30分ごろチケット売り場付近を通ったらすでに10名並んでいました
わたしは、先に春日大社を参拝してから行列に並ぶことにしました
それでも、2時間弱待ちです
警備員のおっちゃんに話を聞くと、角きりを行う会場へは約600人入場できるとの事
最前列で見たければ早い目に並ばないと・・・ですね💦
長らく並んだ甲斐があって、最前列ゲット!!
初めに3頭の立派な角を持つ鹿が放たれるのですが、勢子(せこ)達が協力して鹿を追い込む様子や逃げ惑う鹿が息切れしている姿は圧巻でした
ロープを角に引っかけて鹿を捕まえ、少しずつ距離を詰め、4~5名がかりでおさえて
最後はのこぎりでギコギコ・・・ようやく角がきられます
奈良公園の自然と文化を伝える大切な行事になっていることに納得しました✨


「鹿の角きり」は、春日大社の神官の立ち会いのもと、「鹿苑(ろくえん)」の角きり場で行われます
2025年11月8日現在 一日三回開催されています
春日大社
春日大社は、奈良を代表する古社です


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創建 | 奈良時代(768年) |
| 創建者 | 藤原氏 |
| 祭神 | 武甕槌命・経津主命・天児屋根命・比売神 |
| 建築様式 | 春日造(国宝) |
| 世界遺産 | 古都奈良の文化財(1998年登録) |
| 象徴 | 鹿=神の使い、人と自然の共生 |
若草山
「若草山」は、奈良公園の東にそびえる、なだらかな草原に覆われた美しい山です
春日大社や東大寺と並ぶ奈良の象徴で、古都の自然と信仰が融合した特別な場所として知られています
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県奈良市雑司町・春日野町 |
| 標高 | 約342m |
| 別名 | 三笠山(みかさやま) |
| 特徴 | 三段の芝生状のなだらかな山(「一重目」「二重目」「三重目」) |
| 世界遺産 | 「古都奈良の文化財」の一部(1998年登録) |
🌿 若草山の特徴と見どころ
若草山は「三重目(みえめ)」に分かれており、どの段からも奈良市街を一望できます
夕暮れ時には奈良市街が黄金色に染まり、
とくに秋〜冬の夕景は「日本の夕陽百選」にも選ばれるほどの美しさ
| 段 | 標高 | 特徴 |
|---|---|---|
| 一重目 | 約150m | 東大寺・興福寺・奈良公園を眼下に見る絶景ポイント。 |
| 二重目 | 約250m | 緑の芝が広がり、鹿と出会えることも。 |
| 三重目(山頂) | 約342m | 奈良盆地を一望。天気が良ければ大阪・生駒山まで見渡せる。 |
🚶♀️ 登山情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 🗻 登山口 | 南ゲート(春日大社奥・料金所あり) |
| 💴 入山料 | 大人150円 / 小人80円 |
| 🕘 入山時間 | 9:00〜17:00(最終入山16:30) |
| ⏱ 所要時間 | 登り:約40〜50分 / 下り:約30分 |
| 🚶♀️ 登山距離・難易度 | 約2.5km(往復)・初級者向け(ハイキング感覚) |
| 🌿 登山道の特徴 | 芝生の緩やかな坂道。三段構造(「一重目」「二重目」「三重目」) |
| 🦌 見どころ | 奈良市街の展望・鹿との出会い・夕暮れの絶景 |
| ☕ 近くの休憩所 | 登山口付近に売店あり。夢風ひろばまで徒歩10分 |
| ⚠️ 注意点 | 日没が早い時期は16:30までに下山を開始するのが安心 |


今日は、若草山 南ゲート(若草山 登山口)から登り北ゲートから下山しました
登山装備で登らなくても大丈夫ですよ


奈良へ行く予定がある方、ぜひ若草山へもお立ち寄りください🦌









