11月のスタートは、奈良県にある西国三十三所第六番札所・壷阪寺と、
日本三大山城のひとつとして知られる高取城跡、そして高取山へ行ってきました
壷阪寺は、古くから眼病平癒の祈願で知られるお寺です
私の母は緑内障を患っています
今回の参拝では母の目の健康を願い、眼病封じの祈願をすることができました
いつもの登山は、自分自身の健康や達成感のため
でも今回は、少し違います
家族の健康を願い、その足で歴史ある山城へ
紅葉にはまだ早かったけれど、秋の奈良で有意義な一日を過ごしてきました
第2回は「壷阪寺」
奈良県高取町にある壷阪寺は、西国三十三所観音霊場の第六番札所
正式名称は「壷阪山南法華寺」
703年に弁基上人によって開かれたと伝えられる歴史あるお寺です
ご本尊は十一面千手千眼観世音菩薩
古くから「目の観音さま」として信仰され、眼病封じや眼病平癒を願う多くの参拝者が訪れています
みーこ西国三十三所巡礼を始めたことで、こうして母の健康を祈る機会にも恵まれました


壷阪寺は、目の不自由な高齢者を支援する福祉活動にも長年取り組んできたお寺です
1961年には日本初の養護盲老人ホーム「慈母園」を開設しています
文殊菩薩は釈迦如来の「智恵」を、普賢菩薩は「行」 観音菩薩は「慈悲」を表しているとの説明書きがありました




「合掌してめがねの中をくぐってください」とのこと
わたしもくぐってみました
大観音石像の御手
壷阪寺の大観音石像は、インドでのハンセン病患者救済活動を通じたご縁から贈られたものです
石像の制作時に残った石から小さな御手が作られ、壷阪寺に奉納されました
大観音さまの温かい御手に触れることができる、貴重な場所です
なお、御手の上には乗らないよう案内されています


眼病封じの祈願
壷阪寺の八角円堂には、ご本尊の十一面千手千眼観世音菩薩が祀られています
今回は特別拝観料を納め、観音さまのすぐ近くでお参りすることができました


授かった手ぬぐいのような布を観音さまのお膝に当て、母の目の健康を願って手を合わせました
これからも病気が進行することなく、少しでも長く自分の目で美しい景色を見続けられますように
高取城跡
壷阪寺での参拝を終え、高取城跡を目指して山歩き
標高約584mの高取山に築かれた、かつての壮大な山城です
岡山県の備中松山城、岐阜県の岩村城とともに「日本三大山城」の一つ
その歴史は古く、1332年に越智邦澄によって築かれたのが始まりとされています
戦国時代には豊臣秀長の家臣によって大規模な改修が行われ、
壮大な城へと発展しました
今では天守も櫓も姿を消していますが、山中には見事な石垣が残されています
驚くのは、その規模
麓から本丸までの高低差は約390m。近世山城としては日本一を誇ります



重機もない時代に、これほど高い山の上に巨大な石垣を築いた先人たちの技術と労力には、ただただ驚かされます
現在は石垣が森の中に残り、自然と歴史が一体になった独特の雰囲気を楽しめます


五百羅漢(ごひゃくらかん)
壷阪寺から高取城跡へ向かう途中、五百羅漢に立ち寄りました
五百羅漢とは、お釈迦さまの教えを学び、悟りを開いた500人の弟子たちのこと
この場所には、自然の岩肌にたくさんの仏さまが彫られています


こうした岩に直接彫られた仏像は「磨崖仏」と呼ばれています
室町時代末期から戦国時代頃に彫られたと伝えられており、長い年月を経た今も山の中に静かに佇んでいます
一体一体の表情が異なる仏さまたち
何百年もの間、どれほど多くの人々がこの場所を訪れ、手を合わせてきたのでしょう
高取山
奈良県高取町にある標高583.6mの山
山頂には日本三大山城のひとつ、高取城跡が残されています
今回は壷阪寺での参拝を終え、五百羅漢を見学しながら高取山へ
山頂付近には立派な石垣が残り、かつてこの山の上に壮大なお城が築かれていたことを実感できます
紅葉にはまだ少し早かったけれど、歴史を感じながら自然の中を歩くのも登山の楽しみのひとつ
山頂からこの景色を眺めながら休憩していました




高取城跡から壺阪山駅方面へ下山する途中、「猿石」に出会いました
飛鳥時代に造られたと考えられており、もともとは明日香村にあったものが、この場所へ運ばれたと伝えられています
何のために造られたのかは、今も謎のまま
千年以上も前の石像が、こうして山の中に残されているなんて不思議ですね
土佐街道
高取城跡から壺阪山駅方面へ下山すると、歴史ある土佐街道へ
土佐街道は、かつて高取藩の城下町として栄えた通りです
最盛期には約500軒もの商家が軒を連ね、現在も格子戸のある古い町家や武家屋敷などが残されています




ここは、漢方を扱うお店です
古い町屋・・・用事がなくても入ってみたいなぁと思いました
「町屋Cafe noconoco」
こちらは、戦前の米蔵をリノベーションしたおしゃれなカフェ
高い天井と木の温もりを感じる店内は、昔ながらの趣を残した落ち着いた空間です




自家製の糀や旬の野菜を使ったランチが人気で、登山や高取町の観光途中に立ち寄るのにもぴったり
のこのこランチが売り切れだったので牛すじカレーを注文
歴史ある城下町で、山歩きのあとのランチタイムを楽しみました
「土佐」という名前は、飛鳥時代に現在の高知県からやって来た人々が、この地に住み着いたことに由来すると伝えられています
山の上には壮大な高取城跡、麓には風情ある城下町
かつてこの地で暮らした人々の生活に思いを馳せながら、歴史を感じる町並みを歩くことができました
壷阪寺での祈願から始まり、五百羅漢、高取城跡、そして土佐街道へ
巡礼と登山、歴史探訪を一度に楽しめる、充実した一日となりました



